2011年7月20日水曜日

手術〜身体を起こせるまで

  • 手術当日
当日は食事禁止。
同室のひとがメシたべてるの見ているとお腹が減るので、
食事時はちょっと休憩所で待機。
やがて手術室に行くためのストレッチャーがくる。
その上で、両肩に小さい麻酔を打たれる。
ナースに「ちょっと眠くなりますよ」と言われたが、
眠くなるどころか数分後に爆睡でした。
あとはそのまま手術室に運ばれて手術。すっかり爆睡のため
まったく何も覚えてないの…

  • めざめる
手術終了後、数時間で目覚めたみたい。
わたしが手術をした病院は、手術後のしばらく起き上がれない間は
ナースステーションからいちばん近い、観察室?のようなところで過ごす。
ここに居る間は、尿はカテーテル経由で排出され、傷にドレンホースが
入れられていて、傷から染み出る液体もボトルにむけて排出。
わたしの場合は、硬膜〜軟膜を切っているのだけれど、
切ったところが塞がるまでは、髄液がいくぶん漏れるので、
これもボトルで受け止める。

  • 髄液の滲出
厳密には脳脊髄液 。背骨の脊髄から脳までは繋がっていて、
神経や脳は液体で漬かっている。この液体が減ると、脳圧がさがる。
そのため、意識がぼんやりしたり頭痛が起きたりする。

今回の手術で硬膜〜軟膜を切ったことによって、髄液が出ているため、
脳圧がさがっているので、髄液の量が戻るまで、起き上がると、
あたまが上になる→脳圧の低下で意識がぼんやりする。

手術の2日後には、起き上がるよう指示されたが、
案の定、あたまを起こすと、意識がぼんやりして、
熟睡中に唐突に起こされた時のような感じになった。
そのため身体を起こすのは一日延期。

髄液がたりないための現象、と聞いていたので
「水を沢山飲めば戻る?」と素人考え的に思い、
水をたくさん飲んでみたのだが、それが効いたのかは分からないが、
次の日には、身体を起こしても意識は通常通りだった。
身体を起こせれば、もとの病室へ帰還(ベッドに乗せられたまま移動)。

  • トイレのこと
 手術後、ドレンホースと尿カテーテルが抜けるまではトイレに行けない。
そのため大便が出来ないのだ…
場合によってはおむつを当てられるわけだが、流石にそれは避けたい。
そのため、 手術前には、下剤をもらってしっかりカラっぽにしておくべきなのと、
起きられない間は、便として沢山排出されそうな、繊維質のものや
固いものを食べるのは避けたい。
わたしは、おかゆ、パン、味噌汁くらいしか食べないようにしていた。
ナースにちょっと怒られるが、長くて3日程度なので、
体力のない年寄りでなければ大丈夫。
わたしは腰周りの脂肪がだいぶ消費されたようだ。もうけた(笑

以外にも食事は、ごはんは粥だが、ふつうのおかずが付いてた。
粥に普通に固いおかず付けても意味なくないか?
おかず無しで、粥にお茶漬けの素でもかけてほしかったな。

2011年7月12日火曜日

入院前半 検査〜手術まで

さいしょの1週間は、概ね検査にあてられる。
1日1種類の、のんびりしたペース。
すでにMRIは撮られていたので、その他の検査は

  • 血液検査
まあ基本ですね

  • 呼吸の検査
ちゃんとリズミカルに呼吸できているかとか計ったみたい。
全身麻酔で手術中は、口から呼吸の管いれられて、強制呼吸状態になるので。

  • 出血が止まるまでの時間の検査
これは耳に小さな針穴をあけて、出血が完全停止するまでの時間を計るというもの。
ちょっと痛かったぞ看護婦さん(汗

  • 造影剤をいれられてのレントゲン
これがかなり酷く痛かった。ひとによっては手術そのものより辛い筈。
脊髄の軟膜のなかに造影剤という、
レントゲンに良く写るようにする薬を流し込んだ状態で
レントゲンを撮影するのだが、わたしの場合、腫瘍の下側から造影剤をいれ撮影、
そのあと頭側を下にして、造影剤を 腫瘍の上側に流しつつ再度撮影となるはずが、
腫瘍付近があまりに狭かったため流れず、耳の後ろ、首の横から
脊髄の軟膜にむけて再度、針を刺して、造影剤を流し込み、撮影となった。

腫瘍の付近に造影剤が入ったとき、すさまじい激痛が!(涙涙涙涙涙涙涙涙涙
造影剤が神経を押したらしく、腫瘍のある位置より下の足など全体から激痛!
造影剤が腫瘍の付近を離れたらすぐ痛みは収まったけど、冷や汗だらだら!
首に針を刺されるのも恐ろしかった…。ミスられたら半身不随レベルですよ?

  • マウスピース作成
神経の機能を回復させるための手術だから、手術直後に、
神経がちゃんとしているか調べるため
あたまのてっぺんから電気を軽く流し、筋肉が動くか試すらしい。
そのとき、間違って舌を噛まないための措置。


どの検査も、手術の前準備。健康診断的な意味ではなくて、
手術を滞りなくすすめるための検査なのだ。